今日であったこと

速読の是非と読書の質

土曜日に講演をさせていただいた後

翌日この方と話す時間
がありました。

講演でも話の中でも出てきた話題の一つに「速読の是非」

があります。

速読の多くは「必要なところだけを読む」というスタイルで

すすみます。

これ自体は方法論としては正しいもので

全ての文字を猛スピードで追っかけて、すべてを頭に入れるというのが

現実的ではないからです。

となると・・・・「必要なところってどうやってみつける」のでしょうか。

ええ、それは今の自分の実力・引き出しの数に依存します。

自分が知っている分野のことに関しては

ハイスピードで読んでもちゃんとその本の内容を理解することができますし

逆に未知の分野に関しては、速読をしてもほとんど得るものは

ないかもしれません。

自分のレベルがそこに到達していないから。

さてすると、レベルに達していないときには速読には

意味がないのでしょうか?

それは解釈として2つあるとおもっています。

一つは意味がない。

結局ほとんど頭に入らないから。

もう一つは意味がある

ほとんど入らなくても、入る部分があるから。

あれ?同じでしょ(笑)

ではなくて、わたしは後者の立場を取ります。

ほとんど入らなくてもゼロではない

だから、速読でもいいから読んでみる。

読んでみて、また次に時間をおいて読んでみたときに

得られるものが増えるのではないでしょうか。

一度の速読で、すべてを得ようとするからこんな議論に

なるのではないかと思う次第です。

蓄積は力ですから。